この厳美渓には名物として「空飛ぶだんご」と言われるものがあります。厳美渓のすぐ近くに郭公屋というお団子屋さんがあり、そこでは団子をカゴに入れてジップラインのように受け渡すサービスをしています。その様子が空飛ぶだんごと言われている由縁。
そんな珍しいことをしていると、やはり流れてきた団子を食べたくなるのが人間の性。私もその名物を狙っていました。もちろんほかの方も考えていることは一緒です。
でも空飛ぶだんごの場所に行ってみて、「これは見るだけで十分かな」と思ってしまいました。そして個人的にもう1つ気付いたことがありました。それは、普通にお店で食べた方が満足度が高いのではないかということです。
郭公屋の店内は開放的で居心地がいい
お店の中は普通のテーブル席や、半テラスのような開放的な席があります。
外を眺めてみると、なんとも観光地っぽい景色が広がります。店で団子を食べながらこんな景色を楽しめるなんて、なんだか優雅な気分にもなりますよね。
時折、店内に涼しい風も入ってくるので心地よく過ごせます。
店内からは、空飛ぶだんごが滑空していく姿を眺めることができます。お店視点で見るのはちょっとおもしろいですよね。こういう光景はこのお店でしか見られないので貴重。
郭公屋のだんごは空を飛んでいなくても期待通り!
だんごは3本入り400円と5本入り650円がありました。(2019年5月現在)今回は3本入りを購入。
団子のラインナップは、「こしあん・ゴマ・みたらし」です。すべて味わえていいですよね。お茶もセルフであるので良心的です。
やっぱり、お団子屋さんのだんごは柔らかくてモチモチ!3本ともそれぞれ良さがあって食べにきた甲斐がありました!もちろん団子の味は空を飛んでいなくても期待通りです。
店内は空いていて意外と穴場
郭公屋の店内はとても空いていました。やっぱり空飛ぶだんごというキャッチコピーは絶大な威力があります。ほとんどの人はお店まで来ないで空飛ぶ団子を待つのでしょうね。
正直、こんなに空いているとは思ってなかったので意外な穴場だと思います。まさに灯台下暗しですよね。空いていてラッキーと思う反面、こんなにいい雰囲気なのに知られていないのはもったいない気がするレベルです。
空飛ぶだんごは観賞するくらいがちょうどいい
空飛ぶだんごの受けとり場所にいると、当然ですがほかのお客さんが注文した団子が滑空してくる様子を何回も見ることができます。その様子を見続けていると、これだけ見たら十分かなと思い始めてしまいます。
空飛ぶだんごは大人気で混むと長蛇の列ができる
追い討ちをかけたのが、空飛ぶだんごの長蛇の列です。ゴールデンウィークでも厳美渓自体はそんな混んでいませんでしたが、やっぱりこのサービスは大人気のようです。
受けとったらみなさん近くの岩場で食べています。でもあの店内の良さを知っている立場からすると、ここでとりあえず座って食べるというのが何かもったいない気がしてしまうんですよね。
ただ、このサービスに食いつく気持ちも分かります。私も最初こそ、ここで購入して滑空してきた団子を食べるのが醍醐味!と思っていました。
しかし、個人的にはここまでしてここで買って食べなくてもいいかなと。お店がとても素敵なので、そこでくつろぎながら食べればいいし、ただただ空を飛んでいる姿を観賞できればそれでいいのかなと考えが180度変わりました。そもそも滑空中の姿を見るだけでも相当貴重ですしね。
仮に行列になっていなくて空いていたとしても、ほかのお客さんが利用しているところを見るだけで満足かなと個人的に思いました。
まとめ:空飛ぶだんごを見てからお店でゆっくり団子を食べるのがおすすめ
空飛ぶだんごは観賞するだけと考えてバッチリと写真や記憶に残しつつ、団子自体はお店の中で食べる流れがおすすめです。
せっかく厳美渓まで来たのだから空飛ぶだんごのサービスを利用しなきゃ損と思うかもしれませんが、見るだけで満足できるものだと思いましたし、それ以上に郭公屋というお店の魅力について知ってほしいと思っています。
ここまで紹介してきた通り、とても落ち着いた「和」を感じられる空間になっていて心地良いです。そんな中でおいしい団子を食べる満足感は、店内じゃないと味わえないです。
それにお店の良さを認知しているお客さんが少ないので、その間は混まずにゆっくりと過ごせるでしょう。
今後、空飛ぶだんご目当てで厳美渓に行く方がいましたら、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
空飛ぶだんご 郭公屋の所在地
- 郭公屋
- 岩手県一関市厳美町滝ノ上211